石油製品価格体系(読み)せきゆせいひんかかくたいけい(その他表記)price system of petroleum products

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石油製品価格体系」の意味・わかりやすい解説

石油製品価格体系
せきゆせいひんかかくたいけい
price system of petroleum products

精製コスト,流通コスト政策,需給状況,税金などを反映した各石油製品の価格体系をいう。税抜き価格で見ると,日本は軽油,暖房油 (灯油) などの中間留分の水準が他国に比べて低く,ガソリンが高い。石油製品の中で大きな構成比を占める中間留分の価格水準が製品コストを下回っていることが,日本の石油会社の収益悪化の大きな原因となっており,価格体系の国際化も含めた新価格体系の確立が,日本石油産業の課題となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android