精選版 日本国語大辞典 「軽油」の意味・読み・例文・類語
けい‐ゆ【軽油】
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石油製品の一つ。重油に比べて沸点が低いことから軽油とよばれる。各種炭化水素の混合物で、沸点は200~550℃の範囲、引火点は50℃以上、比重0.79~0.85の間である。色は原料の石油により異なり、無色ないし淡褐色である。
軽油には軽質軽油と重質軽油があり、前者は石油の常圧蒸留において灯油ののちに留出する沸点約200~340℃の留分である。通常の石油製品としての軽油は、軽質軽油と、これを水素化脱硫した脱硫軽油とを調合したもので、自動車や鉄道用などの高速ディーゼルエンジンの燃料に主として用いられる。ディーゼル燃料の重要な性質は、着火性を表すセタン価であり、高速ディーゼル燃料としてはセタン価40~60のものが用いられる。
重質軽油は、石油の常圧蒸留において軽質軽油ののちに留出する留分と、常圧蒸留残油の減圧蒸留において最初に留出する油である。重質軽油またはこれを水素化脱硫したものは、常圧蒸留残油と調合され重油となる。また、分解ガソリン製造のための接触分解および水素化分解の原料としても用いられる。軽油のそのほかの用途としては、機械の洗浄用、陶磁器用バーナー燃料、溶剤などがある。
なお、軽油は石油の蒸留で得られるほか、減圧蒸留残油(ストレートアスファルト)の熱分解による石油コークスの製造の際に副生する。石炭の液化油およびオイルサンドまたはオイルシェールからの合成石油を原料として製造することも可能である。
[難波征太郎]
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沸点約250~350 ℃ の石油製品.原油の常圧蒸留によって得られる留出油中の最高沸点留分にあたり,通常,これを水素化精製して硫黄分などの不純物を除き製品とする.おもに大型トラック,大型バスなどの高速ディーゼルエンジン用燃料として使用される.これらの燃料としては,セタン価,硫黄分などに対して規格が定められている.また,未精製あるいは水素化精製した重質軽油留分は,常圧蒸留残油と調合して,各種品質の重油が調製される.このほか,常圧蒸留残油をさらに減圧蒸留すると得られる重質軽油(減圧軽油)は,おもに接触分解ガソリン製造原料に用いられる.[別用語参照]ディーゼル燃料
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