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軽油 けいゆlight oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軽油
けいゆ
light oil

石油製品の一つ。原油を常圧蒸留して各種の留分を得る際に灯油と重油の中間で得られる留分。沸点 200~350℃前後,比重 0.83~0.88。黄色みがかった色のついた透明の油である。用途は主として各種のディーゼル機関燃料焼玉機関の燃料などに用いると同時に,一部は石油ストーブの燃料,機械類の洗浄油,接触分解用の原料油,あるいは重油の混合基材にも用いる。ディーゼル機関用の燃料は揮発性,粘度,着火の難易など条件が多いが,軽油はたとえばエンジンの高速回転に伴い燃焼速度が高まること,着火点が低く順調に燃焼すること,粘度が適当で均一に燃焼すること,蒸留の残滓が少く完全燃焼することなどの特色をもっており,これに適している。また最近では,その低硫黄性 (約 0.5%) が着目され,重油の代りにボイラ用,加熱炉用の燃料にも使用されるようになった。

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百科事典マイペディアの解説

軽油【けいゆ】

沸点200〜350℃(灯油重油の中間の沸点)の石油留分。自動車用など小型高速のディーゼルエンジンの燃料としておもに使用されるほか,バーナー燃料,機械洗浄用,重油調合用などとして広く使われる。
→関連項目ガス油硝安油剤爆薬石油石油機関ディーゼルエンジン

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世界大百科事典 第2版の解説

けいゆ【軽油】

石炭系のガス軽油gas light oilを指す場合と石油系のガス油gas oilを指す場合とがあるが,ここでは後者について解説する。一般に,灯油と重油の中間の沸点範囲をもつ石油留分を軽油(ガス油)といい,石油精製工程で生ずる中間製品および最終製品の両者に対してこの名称が使われる。中間製品としての軽油には軽質軽油と重質軽油があり,前者は常圧蒸留塔から得られる沸点範囲約220~340℃の留分,後者は減圧蒸留塔から得られる塔頂の留分である。

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大辞林 第三版の解説

けいゆ【軽油】

〔gas oil〕 原油を常圧蒸留したときに、灯油の次に留出してくる沸点が約摂氏220~350度の留分。また、これから硫黄化合物などの不純物を除いたもの。分解ガソリンの原料のほか、ディーゼル機関の燃料などに用いられる。ガス油。
〔light oil〕 コールタールを蒸留して得られる沸点が約摂氏80~170度の留分。芳香族炭化水素の混合物。ベンゼン・トルエンなどの原料。タール軽油。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軽油
けいゆ
gas oil

石油製品の一つ。重油に比べて沸点が低いことから軽油とよばれる。各種炭化水素の混合物で、沸点は200~550℃の範囲、引火点は50℃以上、比重0.79~0.85の間である。色は原料の石油により異なり、無色ないし淡褐色である。
 軽油には軽質軽油と重質軽油があり、前者は石油の常圧蒸留において灯油ののちに留出する沸点約200~340℃の留分である。通常の石油製品としての軽油は、軽質軽油と、これを水素化脱硫した脱硫軽油とを調合したもので、自動車や鉄道用などの高速ディーゼルエンジンの燃料に主として用いられる。ディーゼル燃料の重要な性質は、着火性を表すセタン価であり、高速ディーゼル燃料としてはセタン価40~60のものが用いられる。
 重質軽油は、石油の常圧蒸留において軽質軽油ののちに留出する留分と、常圧蒸留残油の減圧蒸留において最初に留出する油である。重質軽油またはこれを水素化脱硫したものは、常圧蒸留残油と調合され重油となる。また、分解ガソリン製造のための接触分解および水素化分解の原料としても用いられる。軽油のそのほかの用途としては、機械の洗浄用、陶磁器用バーナー燃料、溶剤などがある。
 なお、軽油は石油の蒸留で得られるほか、減圧蒸留残油(ストレートアスファルト)の熱分解による石油コークスの製造の際に副生する。石炭の液化油およびオイルサンドまたはオイルシェールからの合成石油を原料として製造することも可能である。[難波征太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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