砂川野水(読み)すながわ・やすい

朝日日本歴史人物事典 「砂川野水」の解説

砂川野水

生年生没年不詳
江戸中期の勧農書の著者阿波国(徳島県)の吉野川中・下流地域の人。経歴は不明であるが,一般農民ではなく村役人層に属する人物とされている。阿波での社会的分業の展開(稲作・藍作)を背景にして享保8(1723)年,村役人の観点から『農術鑑正記』を刊行。<参考文献>三好正喜他「『農術鑑正記』解題」(『日本農書全集』10巻)

(葉山禎作)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「砂川野水」の解説

砂川野水 すながわ-やすい

?-? 江戸時代中期の農学家。
阿波(あわ)(徳島県)の郷士。農業改良に関心もち,享保(きょうほう)9年(1724)「農術鑑正記」をあらわした。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android