精選版 日本国語大辞典 「もち」の意味・読み・例文・類語 もち ( 動詞「もつ(持)」の連用形から ) 動詞の具体的な意味が薄れて、格助詞的に用いられたもの。材料・手段を表わす。…で(もって)。[初出の実例]「はや帰りこと ま袖毛知(モチ) 涙を拭ひ むせひつつ 言問ひすれば 群鳥の 出で立ちかてに」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三九八) もち 〘 副詞 〙 「もちろん(勿論)」を略していう語。[初出の実例]「『奥さん、今日はごいっしょなんですね?』『うちと…?』『モチ』」(出典:淡彩の処女(1930)〈北村寿夫〉二幕) もち 〘 名詞 〙 船方仲間で、和船の飛蝉(とびせみ)や蝉つまり身縄などを巻くための滑車の車をいう。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「もち」の意味・わかりやすい解説 もち(糯)【もち】 イネ,トウモロコシ,ムギ類などイネ科作物のデンプンにみられる遺伝的性質で,アミロースが少なくアミロペクチンを多く含むもの。粳(うるち)に対する語。ヨウ素により赤紫色に染まる。粘性が高く,餅,強(こわ)飯,菓子などの原料とされる。→関連項目イネ(稲)|米 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報