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徳島県 とくしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

徳島〔県〕
とくしま

面積 4146.65km2
人口 75万5733(2015)。
年降水量 1453.8mm (徳島市) 。
年平均気温 16.6℃ (徳島市) 。
県庁所在地 徳島市
県木 ヤマモモ
県花 スダチ。
県鳥 シラサギ

四国の東部に位置し,瀬戸内海,紀伊水道,太平洋に面する県。県域の大部分は山地で,県北部を東西に走る中央構造線により2分され,北部の讃岐山脈は内帯に属し,南部の剣山地は外帯に属する。北部を吉野川が貫流する。徳島,阿南の両平野のほかは平地は少い。太平洋岸気候地域に属し,県南は暖地性で雪をみることはなく,一方,西部の山地では雪も多い。県北は雨の少い瀬戸内気候に近い。大化改新 (645) 頃阿波国となり,戦国時代には一時長曾我部元親の領地となったが,豊臣秀吉に平定され,蜂須賀家政が播磨から移封。以後明治にいたる。明治4 (1871) 年廃藩置県によって徳島県となり,その後名東県などを経て,1880年現在の徳島県となる。江戸時代初期から始った製塩アイ (藍) とタバコの栽培は,かつての主要産業であった。現在吉野川下流域はレンコン,県北西部のいわゆる「北方」は畑作地帯で,野菜,スダチ,ユズ,ミカンなどの柑橘類の栽培が盛んで,そのほとんどが京阪神地方へ出荷される。一方,県南部の「南方」 (那賀川,勝浦川下流域) は水田地帯。 1963年徳島市周辺地域は新産業都市に指定され,近代工業が発展している。阿波踊,人形浄瑠璃,大歩危・小歩危 (おおぼけ・こぼけ) の渓谷美,鳴門の渦潮など,観光資源も豊富。交通は北部の JR高徳線,中部の徳島線が幹線であるが,海岸沿いに牟岐線も走る。徳島市を中心にバス路線も発達。阪神方面への貨物輸送はフェリー利用の自動車輸送と船舶輸送に依拠している。 85年,鳴門と淡路島を結ぶ大鳴門橋が完成,本州四国連絡道路が通じる。

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デジタル大辞泉の解説

とくしま‐けん【徳島県】

徳島

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日本の地名がわかる事典の解説

〔徳島県〕徳島〈県〉(とくしま〈けん〉)


四国地方東部に位置する県。
東は紀伊(きい)水道、南東は太平洋に面し、北・西・南西は山地を境に香川県・愛媛県・高知県に接する。四国の中では京阪神地方にもっとも近く、歴史的にも結びつきが強い。人口78万6640。面積4146.74km2。人口密度189.70人/km2。管轄市町村は8市15町1村。県庁所在地は徳島市。県花はスダチ。
歴史を見ると、縄文時代・弥生時代の遺跡や古墳などは、吉野(よしの)川流域を中心に多数みられる。古くは粟(あわの)国と長(ながの)国があったが、大化(たいか)の改新で阿波(あわの)国にまとめられた。鎌倉時代に、佐々木(ささき)氏・小笠原(おがさわら)氏を経て細川(ほそかわ)氏が守護となり、四国から畿内(きない)まで強大な勢力を有した。その支配は、約240年間に及んだ。戦国時代には、土佐(とさ)に本拠をおく長宗我部(ちょうそかべ)氏の支配下に入ったが、1585年(天正(てんしょう)13)に豊臣秀吉(とよとみひでよし)の四国征伐ののち蜂須賀家政(はちすかいえまさ)が入封。蜂須賀氏は播磨(はりま)国(兵庫県)から製塩・藍(あい)づくりの技術を導入。鳴門に塩田、吉野川流域に藍栽培を興し、タバコ栽培・スギ造林・新田開発など藩財政の拡張に努めた。1871年(明治4)、廃藩置県で旧阿波国と淡路(あわじ)国三原郡からなる徳島県が成立し、同年11月には旧淡路国津名郡を合わせて名東(みょうどう)県と改称。名東県は1873年に併合した香川県を1875年に再分離し、1876年には名東県が分割され、旧阿波国は高知県、淡路は兵庫県に併合。1880年、高知県から旧阿波国が徳島県として独立し、現在の県域となる。
地勢を見ると、県の中部から南部は剣(つるぎ)山地が占め、県北の香川県境には、讃岐(さぬき)山脈が東西に走る。四国山地西部に源を発した吉野川は、大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)の峡谷部を北流し、三好(みよし)市付近から東流し徳島平野を流れて、河口部に広大な三角州をつくり、紀伊水道に注ぐ。剣山地の南東斜面からは那賀(なか)川・勝浦(かつうら)川が北東流し、河口にはともに三角州を形成する。北東部の鳴門市付近、南東部の阿南(あなん)市南部、南端の高知県境付近は沈降海岸がみられるが、ほかはおおむね単調な海岸線が続く。気候は、徳島平野を除く県南部は太平洋岸式気候の南海型に属し、徳島平野は瀬戸内式気候に移行する漸移型を呈する。剣山地の南斜面は年間降水量が3000mmを超す日本列島の最多雨地帯の一つ。
産業は、農業では、吉野川下流の徳島平野は江戸時代に藍の栽培で知られたが、明治期以降は養蚕(ようさん)、現在は稲作とサツマイモ・ダイコン・ニンジン・レンコンなどを中心に野菜栽培が盛ん。勝浦川・那賀川中流域ではミカン・スダチなどの柑橘(かんきつ)類やイチゴ、讃岐山脈南麓(なんろく)ではカキ・ブドウや柑橘類・花卉(かき)を栽培する。徳島平野西部から祖谷(いや)地方の山間地にかけては伝統的に葉タバコ栽培や養蚕が盛ん。ほかにブロイラー飼育羽数は全国上位を占める。剣山地一帯でスギ・ヒノキなどの林業が行われる。水産業では、南部の太平洋岸で沿岸・沖合・遠洋漁業が行われるほか、鳴門市などのワカメ養殖は全国屈指の産量を誇る。ハモも名産で、京都市場などに送られる。第二次世界大戦前は、徳島市付近にわずかに近代工場が点在する程度だったが、1964年(昭和39)に徳島新産業都市区域が指定され、吉野川河口部を中心に化学・繊維などの大工場が進出した。仏壇製造などの伝統的木工業は全国的な販路をもつ。
観光では、鳴門海峡は瀬戸内海国立公園を代表する観光地で、1985年の大鳴門橋の完成で来訪者が飛躍的に伸びた。県南部の橘(たちばな)湾と太平洋岸は室戸阿南(むろとあなん)海岸国定公園に指定され、海食崖(かいしょくがい)と白砂青松の海岸、ウミガメ産卵地など見どころが多い。剣山国定公園には、剣山のほか史跡と古い民俗が残る祖谷渓や大歩危・小歩危の峡谷が含まれる。国指定天然記念物の阿波の土柱(どちゅう)などの景勝、四国八十八箇所の霊場札所巡りも人気がある。国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能に、阿波人形浄瑠璃・西祖谷の神代踊(じんだいおどり)があるほか、小松島(こまつしま)市で夏に小松島港まつり花火大会が開かれる。
阿南市
阿波市
板野郡
海部郡
勝浦郡
小松島市
徳島市
那賀郡
鳴門市
美馬郡
美馬市
名西郡
名東郡
三好郡
三好市
吉野川市

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

徳島県

四国地方南東部に位置する県。北部には讃岐山地、東部は紀伊水道、南部は太平洋に面し、西部には四国山地がある。全面積のおよそ8割を山地が占める。剣山地を境に、北部は瀬戸内性、南部は南海性の気候を示す。農業・林業・水産業が盛ん。県花は、すだちの花。県木は、やまもも。県鳥は、しらさぎ。

[徳島県のブランド・名産品]
阿波尾鶏 | 阿波しじら織(阿波正藍しじら織) | 阿波木偶 | 阿波晩茶 | アワビ | 阿波みどり | 阿波和三盆糖 | 阿波和紙 | 渭東ねぎ | 大谷焼 | 上勝のつまもの | カリフラワー | シンビジウム | すだち | 手打ち刃物 | 徳島唐木仏壇 | 徳島足袋 | 生しいたけ | なると金時 | 鳴門らっきょ | 鳴門わかめ | にんじん | | 巻柿 | 美馬和傘 | ゆず

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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