硫酸第一鉄アンモニウム(読み)りゅうさんだいいちてつアンモニウム(その他表記)ferrous ammonium sulfate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硫酸第一鉄アンモニウム」の意味・わかりやすい解説

硫酸第一鉄アンモニウム
りゅうさんだいいちてつアンモニウム
ferrous ammonium sulfate

モール塩ともいう。正式には硫酸鉄 (II) アンモニウムの6水和物 Fe(NH4)2(SO4)2・6H2O である。淡緑色の単斜晶系結晶,比重 1.86,水に溶ける。固体水溶液ともに空気中に放置しても酸化によって鉄 (III) 塩とはならないので,鉄 (II) 塩の標準溶液となる。これを硝酸などで酸化すると鉄ミョウバン,すなわち硫酸鉄 (III) アンモニウムの 12水和物 Fe(NH4)(SO4)2・12H2O が得られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android