日本大百科全書(ニッポニカ) 「モール塩」の意味・わかりやすい解説 モール塩もーるえんMohr's salt 硫酸鉄(Ⅱ)アンモニウム六水和物(NH4)2Fe(SO4)2・6H2Oの通称。ドイツのモールKarl Friedrich Mohr(1806―1879)にちなんだものでモーア塩ともいう。ミョウバン、タットン塩とともに複塩の代表的な例とされている。ただし実際の構造は[Fe(H2O)6]SO4・(NH4)2SO4のような鉄(Ⅱ)錯塩の複塩である。空気中で風解せず、ほかの鉄(Ⅱ)塩と比べて空気中で酸化されにくいので、分析化学で鉄(Ⅱ)の標準溶液をつくるのに用いられる。[中原勝儼][参照項目] | 錯塩 | タットン塩 | 複塩 | ミョウバン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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