磯鳥村(読み)いそどりむら

日本歴史地名大系 「磯鳥村」の解説

磯鳥村
いそどりむら

[現在地名]三橋町磯鳥

南矢箇部みなみやかべ村の東、沖端おきのはた川北岸に位置する。北は三潴みづま立石たていし(現柳川市)。慶長二年(一五九七)の柳川領村高附帳(立花家文書)に磯鳥村とみえ、反別二三町三反余・分米三〇二石余、村柄は上とある。元和七年(一六二一)の郡村帳では玄蕃高三八三石余・新田高一五石余、小物成は野手米一斗余。旧高旧領取調帳では高三九〇石余。幕末から明治初年の反別二二町六反余(郡郷)。明治九年(一八七六)の戸数六三・人数三五二、馬二一。村社は日吉神社(郡村誌)。安政年間(一八五四―六〇)熱病(腸チフス)猛威を振るった際、渡辺華仲という医者が口から火を噴く大坊主長崎茂平と出会い、一社を建てて弔ったところ熱病が収まったという伝説があり、その神社が日吉神社境内にある蟻宝ぎほう神社である(故郷を知る)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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