おき

精選版 日本国語大辞典 「おき」の意味・読み・例文・類語

おき

  1. 〘 名詞 〙 七をいう、芝居者・てきや・盗人仲間などの符丁。〔日本隠語集(1892)〕
    1. [初出の実例]「『芝居のふちゃうを咄しねへ』『〈略〉七文を、おき』」(出典:洒落本・品川楊枝(1799))

おきの補助注記

田沼意次(おきつぐ)の紋所七曜によっていう。寄席芸人の符丁では、タヌマ、ヌマという。


おき

  1. 〘 名詞 〙 能楽で、大・小鼓はやし打ち方一つ。次第の地取(じとり)道行シテの上歌(あげうた)などの終わりの部分、または打上(うちあげ)という手付の次に打つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のおきの言及

【歌舞伎舞踊】より

…文章構造にも通じるものがある。 〈オキ〉は舞台を空にして唄を聞かせる部分。〈出〉は人物の登場・紹介の部分。…

※「おき」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android