社会主義詩集(読み)シャカイシュギシシュウ

デジタル大辞泉 「社会主義詩集」の意味・読み・例文・類語

しゃかいしゅぎししゅう〔シヤクワイシユギシシフ〕【社会主義詩集】

児玉花外詩集。30編の新体詩収録。明治36年(1903)に発行を予定していたが、日本の近代詩集として初の発禁処分を受けた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の社会主義詩集の言及

【児玉花外】より

…1894年ごろから詩作を始め,片山潜らの影響によって社会主義に関心を持つようになり,労働者に心を寄せた詩を《東京独立雑誌》《早稲田文学》などに発表した。1903年に刊行を予定していた詩集《社会主義詩集》は近代詩集では最初の発禁処分を受けたが,《花外詩集》(1904),《ゆく雲》(1906)に社会主義的な詩その他を収め,民衆詩人の先駆者的な姿を示した。雑誌の詩選者として後進を指導したこともあったが,10年代からは目だった活躍を示さなかった。…

※「社会主義詩集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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