神ノ西村(読み)こうのさいむら

日本歴史地名大系 「神ノ西村」の解説

神ノ西村
こうのさいむら

[現在地名]窪川町神ノ西

四万十しまんと川左岸にあり、南は窪川くぼかわ村。「神西村」とも書き、「南路志」には「神崎村」とみえる。江戸時代の新田村であるが、天正一七年(一五八九)の仁井田之郷地検帳に「コウノサイ」のホノギが記され、村名はこれによったと考えられる。

仁井田之社鎮座伝記(「南路志」所収)は、明暦(一六五五―五八)の初め須崎の郷士津野勘右衛門ら五人が開発を試みたが井溝の修固ができず中断、寛文八年(一六六八)近習家老孕石頼母組の馬廻役諏訪与右衛門・郷士諏訪半兵衛ら四人が藩に訴えて開いたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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