滝山神社(読み)たきやまじんじや

日本歴史地名大系 「滝山神社」の解説

滝山神社
たきやまじんじや

[現在地名]日野町中菅

不動ふどうヶ嶽のほぼ西麓、県道上石見―黒坂停車場線(旧玉島街道)の東側山中に鎮座する。旧村社。祭神は三穂津姫命。

江戸期には中菅なかすげ村の産土神。当社の南側の渓谷最奥部に高さ五〇メートル余の龍王りゆうおう滝があり、社名はこの滝に由来するという(「伯耆志」など)。なお龍王滝は小泉八雲の作品「幽霊滝」の舞台としても知られる。創建は承平七年(九三七)菅郷内井うつい城の城主菅高左衛門尉岡久と家臣の西村・井上・山田・長尾の諸氏らが城南の山中瀑布の地に竜神を祀ったとも(日野郡史)、菅氏が霊夢に感じて建立したとも伝える(県神社誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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