神む(読み)かんしむ

精選版 日本国語大辞典 「神む」の意味・読み・例文・類語

かん‐し・む【神しむ】

  1. 〘 自動詞 マ行上二段活用 〙 ( 古くは「かむしむ」と表記 ) 神としての本来性質を現わす。神々(こうごう)しさを呈する。神さぶ。
    1. [初出の実例]「山高く川の瀬清し百世(ももよ)まで神之味(かむシミ)行かむ大宮所」(出典万葉集(8C後)六・一〇五二)

神むの補助注記

「神さぶ」の変化したもの、あるいは、同源の語かといわれる。なお、例文「神之味」の「味」は、乙類の「ミ」の音仮名であるから、上二段活用と判定できる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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