神保信彦(読み)ジンボ ノブヒコ

20世紀日本人名事典 「神保信彦」の解説

神保 信彦
ジンボ ノブヒコ

大正・昭和期の陸軍中佐



生年
明治33(1900)年1月1日

没年
昭和53(1978)年

出生地
山形県山形市

経歴
太平洋戦争中の昭和17年フィリピンのコレヒドール要塞陥落後、生田兵団参謀としてミンダナオ島占領捕虜にしたロハス財務長官を、マニラ比島方面軍司令部の一部幕僚による暗殺命令から守り救出に成功。このため中国河南戦線に回され、戦後済南で国民政府軍の戦犯として捕らえられた。このとき、独立フィリピン初代大統領となったロハスが蔣介石主席あて神保の助命嘆願親書を送り、22年3月無罪釈放され、3国を結ぶ国際秘話として話題になった。26年公職追放解除後、日比親善交流に活動、日本側戦犯死刑囚の減刑嘆願や、日比友好協会設立に尽力した。貿易事業も手がけ両国間を往来した。平成8年初代大統領の命を救った功績をたたえられ、フィリピン政府より遺族らに表彰状が渡された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む