健康や環境問題などを重視するライフスタイル。lifestyles of health and sustainabilityの頭文字をとった造語で、LOHASと表記されることもある。1998年、アメリカの社会学者ポール・レイPaul H. Rayと心理学者シェリー・アンダーソンSherry R. Andersonによる全米15万人を対象とした調査で、新たな生活観をもつ人々の存在が判明した。その後、ロハスを志向する人々の消費行動をビジネスに結び付け、おもにマーケティング概念として使われるようになった。
大量消費・大量生産による環境破壊への反省から、質素で自然志向の生活を実践している層をさす。健康のためにスポーツで汗を流し、食材には無農薬で育てた有機栽培食品を選び、少々高くてもエコカーに乗るといった消費行動をとる特徴がある。ロハスを志向する人はアメリカでは成人の3分の1程度おり、とくに女性が6割を占めるとされている。市場規模は30兆円台とも40兆円台ともいわれる。日本でも2004年(平成16)ごろからマスコミや雑誌で取り上げられるようになり、自然食や環境にやさしい製品を売り物にするロハス企業が相次いで登場し、広告戦略などにも取り入れられている。
[編集部]
フィリピンの政治家。パナイ島のカピス州カピス(現,ロハス市)の生れ。1913年フィリピン大学法学部を優秀な成績で卒業し,同年の弁護士資格試験に最高点で合格した。その後,州知事,下院議員,同議長を歴任し,34年の独立法制定に貢献した。35年のコモンウェルス成立とともにケソン大統領の下で財務長官を務めた。41年秋上院議員に当選したが,太平洋戦争中にミンダナオ島で日本軍の捕虜となった。神保信彦中佐の尽力で死刑を免れ,以後の親密な交友関係は有名である。46年リベラル党を創設し,同年の大統領選でナショナリスタ党のオスメーニャSergio Osmeñaを破って当選,フィリピン共和国の初代大統領に就任した。戦後の戦災復興に努めたが,48年心臓病で急死した。
執筆者:滝川 勉
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
「スロー・デザイン」のページをご覧ください。
(平井允 まちづくりプランナー / 2008年)
「LOHAS」のページをご覧ください。
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1892~1948
フィリピン共和国の初代大統領(在任1946~48)。フィリピン大学を卒業後,ケソンに認められ,1922~38年の間,下院議員を務めた。38年に独立準備政府(コモンウェルス)の財務長官となり,46年共和国初代大統領に当選し,親米政策を推進したが,48年に急病死した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…大戦後,フィリピン政治は,日本占領期の対日協力者をどう扱うかという難問に直面した。ワシントンでコモンウェルスの亡命政権を維持したナショナリスタ党のオスメーニャ大統領は,アメリカ国防省の圧力で対日協力者処罰方針をとらざるをえなかったが,戦後政治の新しい指導者をめざすロハスは,GHQ司令官マッカーサーの後ろ盾を得て対日協力者免罪方針を打ち出し,1945年12月ナショナリスタ党を離党した。彼と同調者は46年1月リベラル党を結成,同年4月の大統領および国会議員選挙に臨んで大勝し,党の地盤を確立した。…
※「ロハス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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