福中町(読み)ふくなかまち

日本歴史地名大系 「福中町」の解説

福中町
ふくなかまち

[現在地名]姫路市福中町

姫路城南西の外曲輪に位置する町人町。福中門(初め備前門)内でたわら町の西に延びる東西の町筋。元亀年間(一五七〇―七三)大名だいみよう町南側、なかの門の西、たて町筋の西から現在の福中町周辺を上福中村といい、船場せんば川右岸の現在の福沢ふくざわ町周辺を下福中村といった(「播磨国衙巡行考証」智恵袋)。慶長六年(一六〇一)の町割によって上福中村は外曲輪の区画内に取入れられ町場化した。慶安二年―寛文七年(一六四九―六七)の侍屋敷新絵図に町名がみえる。姫路町書上帳、元文五年(一七四〇)の姫路町飾万津町地子銀控によれば家数六一・地子銀六四三匁余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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