最新 地学事典 「秋田駒ヶ岳火山」の解説
あきたこまがたけかざん
秋田駒ヶ岳火山
Akita- Komagatake volcano
秋田・岩手県境中部に位置する成層火山。気象庁の活火山名は秋田駒ケ岳で,常時観測火山。頂部の北部に直径約1kmの,南部に径3km×1.5kmのカルデラがある。カルデラ壁の最高峰は男岳(1,623m)。新第三系および北接する湯森山火山,笹森山火山が基盤。主成層火山は,体積約4.4km3。13,000~12,000年前に大量の降下火砕物および生保内火砕流を噴出し,山体の1/4が消失して南部カルデラが生成。南部カルデラ内には南岳,女岳,小岳の順に中央火口丘が形成され,北部カルデラ内では女目岳などの火口丘,火砕流・溶岩流の噴出があった。主成層火山は主として輝石かんらん石玄武岩,生保内火砕流はかんらん石輝石安山岩,後カルデラ噴出物は輝石かんらん石玄武岩および輝石安山岩からなる。1890~91年に山頂部で,1932年に女岳南西の割れ目火口列で噴火。70~71年に女岳山頂でストロンボリ式噴火と長さ500mの溶岩流出。
執筆者:須藤 茂・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

