秋町村(読み)あきまちむら

日本歴史地名大系 「秋町村」の解説

秋町村
あきまちむら

[現在地名]三次市秋町

可愛えの川西岸沖積平地に位置し、安芸国高田郡に属す。北は同郡粟屋あわや村。西軍方に属して敗れた宍戸持朝の旧領を将軍足利義政が毛利豊元に与えた文明二年(一四七〇)六月三日付の下知状(毛利家文書)に「安芸国宍戸駿河守跡但除秋町粟屋等事、被充行畢」とある。宍戸氏の家臣辺見吉左衛門の屋敷跡が村内仁後にごにある。

江戸時代を通じて広島藩領で、元和五年(一六一九)の安芸国知行帳には「安芸町」とある。一八世紀の末頃とみられる上田主水様御給知覚(米田家文書)によると、秋町村はすべてが家老上田家の給地となっている。同覚によると村高二九九石余、畝四一町余のうち六五石余(畝八町余)は荒川成、毛付高二三四石余(畝三二町余)内訳は畠七二石余(畝一六町余)、田一五四石余(畝一六町余)、屋敷六石余(畝四反余)で、田畠の耕地面積はほぼ同じである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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