秋間窯跡群
あきまようせきぐん
[現在地名]安中市下秋間・中秋間
秋間丘陵中の二十数支群からなる窯跡群。基盤は第三系の秋間層群で、良質な陶土を産し、現在も瓦生産のほか陶芸窯がある。現在まで七世紀中頃の須恵器窯が三支群確認されており、一〇世紀初頭まで焼造は続いていた。瓦生産は七世紀後半から始まり、下秋間の八重巻、中秋間の苅稲に集中する。七世紀代の須恵器は、群馬郡榛名町の奥原古墳群、佐波郡玉村町玉村古墳群など周辺地域に供給され、八世紀代に至ると、群馬郡・碓氷郡など西毛地区に広範な供給を行っている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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