…【安部 直哉】 〈九官鳥〉という名の由来はおもしろい。中国ではこの鳥を〈秦吉了(しんきつりよう)〉と呼び,《大和本草》では〈サルカ〉と訓じているが,この鳥が中国から江戸時代に初めて日本に移入されたときに,その鳥の飼主であった九官という人が,通訳に,〈この鳥は自分の名をいう〉といった。ところが通訳は,その鳥が飼主の名まえをまねるという意味にはとらずに,その鳥が鳥自身の名まえをいうという意味にとってしまったため,以後,この鳥の名まえとして〈九官鳥〉が伝わってしまったというものである。…
※「秦吉了」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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