鸚鵡(読み)オウム

デジタル大辞泉 「鸚鵡」の意味・読み・例文・類語

おう‐む〔アウ‐〕【××鵡】

インコ目の鳥のうち、インコ類を除いたものの総称。一般に、尾が短く、体はずんぐりし、単色のものが多く、冠羽をもち、くちばしは下向きに曲がっている。人によく馴れ、人の言葉を巧みにまねる。オオバタンキバタンオカメインコなど。
歌舞伎で、主要な役が引っ込みのときなどに、派手なしぐさをしたり、利きぜりふを言ったあと、三枚目役が、そのとおりのまねをして観客を笑わせる演出
[類語](1鸚哥いんこ背黄青鸚哥せきせいいんこ

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精選版 日本国語大辞典 「鸚鵡」の意味・読み・例文・類語

おう‐むアウ‥【鸚鵡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. インコ科に属する鳥のうち、比較的大形の鳥の総称。体色は白、黒などが主色で、頭上に羽冠があり尾羽が短い点で同じオウム目のインコ科やヒインコ科と異なる。オーストラリア、インドネシアなど熱帯の森林にすむ。多く、人語を真似ることが巧みで、飼い鳥にされる。オオバタン、コバタン、キバタン、ヤシオウムなどの種類がある。日本では、通例、大形の白色種をオウムと呼び、西域の霊鳥とされた。
    1. [初出の実例]「来りて孔雀一隻(ひとつ)鸚鵡(アウム)一隻を献る」(出典:日本書紀(720)大化三年是歳(北野本室町時代訓))
    2. [その他の文献]〔阿彌陀経〕
  3. 歌舞伎で、主役が引込みの場合に、派手な利き科白(ぜりふ)所作を行なった後から、三枚目役が、その通り真似して観客を笑わせる演出をいう。おうむ返し。
    1. [初出の実例]「小うたいは一くさりづつおふむにし」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一三(1763)智四)
  4. おうむせき(鸚鵡石)」の略。
    1. [初出の実例]「鶉から呼んであふむを買て居る」(出典:雑俳・柳多留‐四八(1809))
  5. おうむさかずき(鸚鵡杯)」の略。
    1. [初出の実例]「曲水に浮かむ鸚鵡は、石に礙(さは)りて遅くとも、手にまづ取りて」(出典:謡曲養老(1430頃))

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普及版 字通 「鸚鵡」の読み・字形・画数・意味

【鸚鵡】おう(あう)む

おうむ。晋・張華鷦鷯の賦〕鷹は鷙(し)にして緤(なは)を受け、鸚鵡は惠にして籠に入る。

字通「鸚」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鸚鵡」の解説

鸚鵡 (オウム)

動物オウム科の鳥の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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