秦大津父(読み)はたの おおつち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「秦大津父」の解説

秦大津父 はたの-おおつち

?-? 6世紀の官吏
山背(やましろ)(京都府)の人。はじめ商いにたずさわっていたが,欽明天皇元年(540)大蔵の官吏に任命された。その理由は天皇がおさないとき,大津父を寵愛すれば皇位につくことができるという夢をみたからだという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の秦大津父の言及

【秦氏】より

…太秦(うずまさ)とは,酒公が朝廷に絹をうず高く積んだのでその名があるというが,山背より京に本貫を移した秦氏の別称であろう。ついで,欽明天皇のとき,山背紀伊郡人秦大津父(おおつち)が〈大蔵〉の官に任ぜられ,〈秦人〉7053戸を戸籍に付し,〈大蔵掾〉として,その伴造(とものみやつこ)となったという。ついで,秦河勝がある。…

※「秦大津父」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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