山背(読み)やませ

精選版 日本国語大辞典「山背」の解説

やま‐せ【山背】

〘名〙 山を越えて吹いてくる風。また、夏、東北地方の太平洋岸に吹く冷涼な北東風。《季・夏》
※弁乳母集(11C後か)「勝ち負けの弓のやませに散花をまとゐの外の人も見よかし」
[語誌](1)本来、山の向こうから吹いてくる風のことで、山背の漢字表記がなされ、「セ」を風とみる語源説が多い。
(2)地方によって風向や付随する意味も様々である。三陸地方では初夏から夏にかけての冷涼な北東風を指し、冷害の原因となる。一方、日本海側では出港のために好ましい風とされる地域もある。

さん‐ぱい【山背】

〘名〙 山のうしろ。山かげ。〔広益熟字典(1874)〕

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とっさの日本語便利帳「山背」の解説

山背

晩春から夏に北海道、東北、関東などの太平洋側で吹く冷湿な北東風。梅雨寒(つゆざむ)や日照不足をもたらし、しばしば冷害を起こす。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典内の山背の言及

【山城国】より

…国府ははじめ大和に近い現相楽(そうらく)郡山城町にあったと思われるが,平安京遷都ののち葛野郡(右京区),長岡旧京の南(長岡京市),さらに河陽(かや)(乙訓郡大山崎町)へと三転している。国名は政治の中心地であった大和からみて山のうしろであるという〈やまうしろ〉が転訛したものと考えられているが,はじめ〈山代〉と記し,のち〈山背〉,さらに山城へと改められた。山代から山背への改称の時期は明確ではないが,《古事記》はすべて山代,《日本書紀》は山背を使用しており,701年(大宝1)1月の記事にはまだ山代と記されていて,この直後に山背の表記が一般化するところから,701年3月の大宝令の施行期に山背と公称されるようになったと思われる。…

※「山背」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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