デジタル大辞泉 「山背」の意味・読み・例文・類語
やま‐せ【山背】
2 夏季に北日本の太平洋側、特に三陸地方に吹く冷湿な北東風。オホーツク海高気圧から吹き出す風で、長く続くと冷害の原因となる。《季 夏》「二艘
[類語]風・春一番・
( 1 )本来、山の向こうから吹いてくる風のことで、山背の漢字表記がなされ、「セ」を風とみる語源説が多い。
( 2 )地方によって風向や付随する意味も様々である。三陸地方では初夏から夏にかけての冷涼な北東風を指し、冷害の原因となる。一方、日本海側では出港のために好ましい風とされる地域もある。
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…国府ははじめ大和に近い現相楽(そうらく)郡山城町にあったと思われるが,平安京遷都ののち葛野郡(右京区),長岡旧京の南(長岡京市),さらに河陽(かや)(乙訓郡大山崎町)へと三転している。国名は政治の中心地であった大和からみて山のうしろであるという〈やまうしろ〉が転訛したものと考えられているが,はじめ〈山代〉と記し,のち〈山背〉,さらに山城へと改められた。山代から山背への改称の時期は明確ではないが,《古事記》はすべて山代,《日本書紀》は山背を使用しており,701年(大宝1)1月の記事にはまだ山代と記されていて,この直後に山背の表記が一般化するところから,701年3月の大宝令の施行期に山背と公称されるようになったと思われる。…
※「山背」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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