稚なし(読み)いわけなし

精選版 日本国語大辞典 「稚なし」の意味・読み・例文・類語

いわけ‐な・し【稚なし】

〘形ク〙 (歴史的仮名遣いは「いわけなし」「いはけなし」のいずれか不明。「なし」は、そのような性格が著しいことを示す接尾語。動詞「いわく(稚)」と同語源) 年齢的に幼い。また、幼稚な性格や態度行動を示す。あどけない。いとけない。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「いと、この大人どもいはけなしや」
※俳諧・犬子集(1633)一四「いはけなき身も読や庭訓 打ならふ皷の皮を取あげて〈重頼〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android