種子殺菌剤(読み)しゅしさっきんざい(その他表記)seed disinfectant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「種子殺菌剤」の意味・わかりやすい解説

種子殺菌剤
しゅしさっきんざい
seed disinfectant

種子消毒に使用する薬剤。浸漬消毒法薬剤と塗抹消毒法薬剤とがある。前者種子表面あるいは種皮内に浅く浸入している菌に対して用いられ,種子を薬液に浸漬して殺菌する。有機水銀剤が多く使われ,メトキシエチル塩化水銀,エチルリン酸水銀,酢酸フェニル水銀が代表的薬剤。後者は乾いた種子にまぶす粉状の薬剤で,酢酸フェニル水銀,有機硫黄剤であるサーラム剤が使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android