稲尾岳(読み)いなおだけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「稲尾岳」の意味・わかりやすい解説

稲尾岳
いなおだけ

鹿児島県南東部,大隅半島南部にある肝属山地一角を占める山。標高 959m。南斜面は急で太平洋岸に美しい断崖をなす。頂上付近にモミ純林があり,さらにオオコマユミ,タカクマミツバツツジなど,ここを南限とする数多くの植物があるため,山全体が天然記念物に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の稲尾岳の言及

【佐多[町]】より

…沿岸漁村ではクロダイ,ブリなどの定置網漁のほか,トビウオ漁も行われる。64年霧島屋久国立公園に指定され,海中公園のある佐多岬,イスノキの原生林におおわれた稲尾岳(天)などがあって観光地として発展している。伊座敷には薩摩藩が薬草採取のために設けた佐多旧薬園(史)がある。…

※「稲尾岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」