コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

肝属山地 きもつきさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

肝属山地
きもつきさんち

鹿児島県南東部,大隅半島最南部の山地。最高点は甫与志岳(ほよしだけ。967m)で,標高 800~900mの山々が連なる。山地には各種の暖地植物が生育し,火崎近くにソテツ自生地(国指定特別天然記念物)がある。太平洋側は急斜面で海岸道路がなく,陸の孤島的性格が強い。南西端の佐多岬一帯は霧島錦江湾国立公園に属する。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

きもつき‐さんち【肝属山地】

鹿児島県、大隅半島南部に広がる山地。北東から南西に約56キロメートル、幅10~14キロメートル続く。最高点は北東部に位置する甫与志(ほよし)岳の967メートル。山地中ほどの稲尾岳(標高930メートル)周辺には、世界的に貴重な暖帯林植生が原生林のまま残り、国指定天然記念物となっている。最南端の佐多岬周辺は霧島(きりしま)錦江湾(きんこうわん)国立公園に属する。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

きもつきさんち【肝属山地】

鹿児島県大隅半島の南部,志布志湾から南西方向にのびる山地。地質大部分が古第三紀の日南層群に貫入した花コウ岩からなる。最高峰の甫与志(ほよし)岳(968m)のほか国見山,荒西(あらせ)山など標高800~900mの峰々が稜線をなしている。山地の方向にのびる谷が多く,地形は急峻で,満壮年期の形態を呈している。特に太平洋に面する斜面は急こう配となっており,また南西部の鹿児島湾に面しては阿多カルデラのカルデラ壁がみられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本の地名がわかる事典の解説

〔鹿児島県〕肝属山地(きもつきさんち)


鹿児島県南東部の山地。大隅(おおすみ)半島最南部を占め、北東の志布志(しぶし)湾から西の鹿児島(かごしま)湾に至る。南西端の佐多(さた)岬は九州本土の最南端をなす。最高峰の甫与志(ほよし)岳(標高967m)のほか国見(くにみ)山などの800~900mの山々が連なり、南東側は太平洋に急傾斜する。タブノキ・ソテツなど亜熱帯林が自生。鹿児島湾口から佐多岬一帯は霧島屋久(きりしまやく)国立公園に属する。

出典|講談社日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肝属山地
きもつきさんち

鹿児島県大隅(おおすみ)半島南部に北東から南西方向へ約56キロメートルにわたって延びる山地。最高点は甫与志(ほよし)岳の967メートル。肝属郡肝付(きもつき)、錦江(きんこう)、南大隅の3町域と鹿屋(かのや)市の南端部域が含まれる。長軸に沿う800~900メートル前後の山地の南東斜面は、そのまま大隅海峡に没し、最後の秘境とまでいわれるように開発から取り残された。とくに、山地の中ほどにある稲尾(いなお)岳(930メートル)にはタブ、マテバシイなどの暖帯林植生が原生林のままで残り、国指定天然記念物となっている。地質は四万十(しまんと)層群と花崗(かこう)岩が主体。最南端の佐多岬周辺は霧島錦江湾(きりしまきんこうわん)国立公園に編入されている。[塚田公彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

肝属山地の関連キーワード鹿児島県肝属郡錦江町田代(鹿児島県)鹿児島県鹿屋市南大隅(町)内之浦[町]肝付(町)吾平[町]錦江(町)高山[町]佐多[町]田代[町]南大隅町亜熱帯林肝属平野錦江湾志布志内之浦大根占錦江町肝付町

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android