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大隅半島 おおすみはんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大隅半島
おおすみはんとう

鹿児島県南東部の半島。別称肝属半島(きもつきはんとう)。鹿児島湾を隔てて薩摩半島相対する。東岸,南岸は太平洋に面する。地形は北部の高隈山地,中部の肝属平野および曽於丘陵(そおきゅうりょう),南部の肝属山地の 3区からなる。鹿児島湾岸は姶良カルデラ指宿カルデラによるカルデラ壁で急傾斜。中部の曽於丘陵は笠野原鹿屋台地などシラス台地で乏水性の畑地。肝属平野肝属川沖積平野で水田地帯。北部は内陸性気候で冬寒く,南部は亜熱帯性気候で一年中温暖。サツマイモナタネタバコ,チャ(茶),果樹などを栽培し,デンプン,水飴,紅茶などの加工が盛ん。霧島市国分は葉タバコの名産地。和牛の飼育も多く牛市が立つ。南部では亜熱帯性のビロウヘゴソテツなどが自生。国道220号線,448号線が半島を横断。肝属山地の南西端佐多岬の一帯は霧島錦江湾国立公園,東部の志布志湾岸は日南海岸国定公園,南東部の断層海岸大隅南部県立自然公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

大隅半島【おおすみはんとう】

鹿児島県南東部の大半島。肝属(きもつき)半島とも。北部は高隈山地シラス台地の囎唹(そお)丘陵,南部は肝属山地で,その間に肝属平野があり,鹿屋(かのや),串良(くしら)などの集落が発達して農業地域を形成。
→関連項目吾平[町]内之浦[町]大隅海峡大根占[町]笠野原霧島屋久国立公園串良[町]高山[町]桜島桜島[町]佐多[町]佐多岬田代[町]垂水[市]根占[町]東串良[町]松山[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

おおすみはんとう【大隅半島】

鹿児島県の南東部に南に突出する半島。東側は太平洋に面し,西側は鹿児島湾を隔てて薩摩半島に対する。北西部に高隈山地,南部に肝属(きもつき)山地,西部に1914年の噴火によって陸続きとなった桜島があるが,大部分は一般にシラスとよばれる透水性の大きい姶良(あいら)火山噴出物が,緩やかに傾斜して笠野原などのシラス台地を形成している。台地の所々に中生層や花コウ岩よりなる山地が散在し,南部の肝属山地の太平洋に臨む海岸は長い絶壁が連続する。

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大辞林 第三版の解説

おおすみはんとう【大隅半島】

鹿児島県南東部の半島。亜熱帯性気候で、南端にはソテツ・ビロウなどが自生。中北部はシラス台地、南部は山地で森林が多い。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔鹿児島県〕大隅半島(おおすみはんとう)


鹿児島県南東部の半島。南東は太平洋、南端の佐多(さた)岬は大隅海峡に臨み、西は鹿児島湾を隔てて薩摩(さつま)半島に対する。北西部に高隈(たかくま)山地、南部に肝属(きもつき)山地、その間に笠野原(かさのはら)などのシラス台地が分布。北西部に1914年(大正3)の大爆発で陸続きとなった桜(さくら)島がある。南部にはタブノキ・ソテツなどの亜熱帯植物が自生。鹿児島湾岸南部と桜島は霧島屋久(きりしまやく)国立公園、志布志(しぶし)湾湾奥は日南海岸(にちなんかいがん)国定公園に属する。東部内之浦宇宙空間観測所がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大隅半島
おおすみはんとう

九州の南東端、鹿児島県の東部から南に向かって突き出た半島。この最南端、佐多(さた)岬は北緯31度付近にあたる。西にある薩摩(さつま)半島と相対し、湾口の最狭部幅約10キロメートル、湾奥まで約70キロメートルの鹿児島湾(錦江(きんこう)湾)を擁する。湾奥近くに桜島がある。桜島は1914年(大正3)の大噴火による溶岩流で大隅半島と陸続きとなった。半島東側は志布志(しぶし)湾(有明(ありあけ)湾)に開ける。西側はごく一部を除き高隈(たかくま)山地(1000~1300メートル)や、シラス台地が湾に迫り、半島南端部にも志布志湾から鹿児島湾口へ北東~南西走向の1000メートルに近い肝属(きもつき)山地がある。このため大水系はすべて志布志湾へと注ぐ。また志布志湾北部からは鰐塚(わにつか)山地が張り出す。これらの山地に取り囲まれて、100~200メートルのシラス台地およびそれが開析された丘陵地が広く分布する。行政区は曽於(そお)、志布志、鹿屋(かのや)、垂水(たるみず)の4市、肝属郡東串良(ひがしくしら)、錦江、南大隅、肝付(きもつき)の4町、曽於郡大崎(おおさき)町からなる。おもな水系には、肝属川や、菱田(ひしだ)川、安楽(あんらく)川などがある。これらの河川は笠野原(かさのはら)などのシラス台地を深く刻んで流れるが、肝属川下流部を除き、沖積低地は広くない。
 笠野原は近年畑地灌漑(かんがい)施設が整備され、サツマイモ、菜種などの栽培から多様な果樹、園芸作物への転換が進められている。沖積低地は水田耕作が中心。肝属山地は大隅自然休養林、桜島や佐多岬は霧島錦江湾(きりしまきんこうわん)国立公園、志布志湾岸は日南海岸国定公園となっている。これらは亜熱帯植生(ソテツ、ヘゴ、ビロウなど)や、他の豊かな自然景観を主体としている。[塚田公彦]

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