稽顙(読み)けいそう

精選版 日本国語大辞典 「稽顙」の意味・読み・例文・類語

けい‐そう‥サウ【稽顙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「稽」は至る、とどく。「顙」は上額部の意 ) 額を地につけて敬礼すること。稽首
    1. [初出の実例]「皇太子先再拝 今唯稽顙下亦同之」(出典内裏式(833)元正受群臣朝賀式)
    2. [その他の文献]〔礼記‐檀弓下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の稽顙の言及

【叩頭】より

…いわゆる〈拝〉は,立ったままする〈揖(ゆう)〉と異なり,基本的に頭・手・足をともに用いる跪拝のことで,〈頓首〉〈叩頭〉は,ひざまずいて両手を胸の前で重ねあわせ,頭額を急激に地面に叩きつけて行った。〈頓首〉は,古くは〈稽顙(けいそう)〉と呼ばれて凶拝であったことから,頭額を物に激突させて自殺するという中国特有の習俗を背景に生まれ,本来殉死の形態から喪礼に用いられる拝法として定着してきたものとみられる。また〈叩頭〉という語は,〈再拝頓首〉などに同じく,請罪の意を表すことばとしても用いられ,宋代ころから〈磕頭(こうとう)〉とも称されるようになった。…

※「稽顙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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