穏いか(読み)おだいか

精選版 日本国語大辞典 「穏いか」の意味・読み・例文・類語

おだい‐かおだひ‥【穏か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「おだやか」の古形で、漢文訓読語 ) 物事の状態が穏やかであるさま。
    1. [初出の実例]「尊(かしこどころ)、如何に。想ふに清(オダヒカ)にか」(出典日本書紀(720)推古一六年九月(岩崎本訓))

穏いかの語誌

「おだひ(穏)」に「か」が付いてできた漢文訓読語。「おだひ」には上代では形容詞「おだひし」が対応し、和文では「おだし」が用いられた。「おだし」には人の心や性質についての表現があるが、「おだひか」はこれより用法がやや狭く、平穏無事なさまをいう。ハ行転呼音で「おだひか」が「おだゐか」となり、「おだやか」になったのは鎌倉時代に入ってからと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む