普及版 字通 「穡」の読み・字形・画数・意味
穡
18画
(異体字)嗇
13画
[字訓] とりいれ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は嗇(しよく)。嗇は穀物を収める廩倉(りんそう)の形で、穡の初文。〔説文〕七上に「の收むべきものを穡と曰ふ」とあり、収穫物の意とする。金文の穡の字形に、嗇の上部を(れき)の形に作るものがあり、嗇の繁文とみてよい。
[訓義]
1. とりいれ、とりいれる、秋のとりいれ。
2. とりたて、みつぎ、みつぎもの。
3. 嗇と通じ、おしむ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕穡 田加須(たかへす)〔名義抄〕穡 アキヲサメ・カリヲサム・ナリハヒ 〔字鏡〕穡 ニギハヒ・ソソク・アキ・ナリハヒ・ヲサム・スツ・ユタカナリ・アキカル・ナル
[語系]
穡・嗇・shikは同声。〔説文〕五下に嗇を「愛(あいしよく)するなり」とし、吝嗇(りんしよく)の義とするが、穡の初文とみるべきである。
[熟語]
穡事▶・穡臣▶・穡人▶・穡地▶・穡夫▶・穡民▶・穡養▶
[下接語]
稼穡・勤穡・耕穡・蚕穡・先穡・農穡・播穡・力穡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報