吝嗇(読み)ケチ

デジタル大辞泉「吝嗇」の解説

けち

[名・形動]
(「嗇」とも書く)むやみに金品を惜しむこと。また、そういう人や、そのさま。吝嗇りんしょく。「何事につけてもけちな男だ」
粗末なこと。価値がないこと。また、そのさま。貧弱。「けちな賞品をもらった」
気持ちや考えが卑しいこと。心が狭いこと。また、そのさま。「けちな振る舞いをするな」「けち料簡」「けちな根性」
縁起の悪いこと。不吉なこと。また、難癖なんくせ
景気が悪いこと。また、そのさま。不景気。
「あんまり―な此の時節」〈浄・矢口渡
[派生]けちさ[名]
[類語](1吝嗇りんしょくしみったれしわい渋いしょっぱい細かいみみっちい貧乏臭い貧乏たらしいいじましいさもしい卑しいせこい陋劣ろうれつけちけちけち臭い世知辛いこすい安っぽい安手ちゃちみすぼらしいぼろい貧相貧弱むさくるしい所帯染みる(けちな人)けちん坊しわん坊握り屋締まり屋吝嗇漢守銭奴しゅせんど倹約家始末屋/(2ちゃちちっぽけ安手やすで安っぽいつまらないくだらない取るに足りない/(3一時しのぎその場逃れその場しのぎ当座逃れ当座しのぎ一時逃れ糊塗弥縫びほう弥縫策泥縄場当たり一夜漬け付け焼き刃苦し紛れ間に合わせ有り合わせみみっちいいじましいせせこましい狡辛こすからさもしい卑しいせこい陋劣ろうれつ低劣卑怯ひきょう狭量小量けつの穴が小さい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「吝嗇」の解説

りん‐しょく【吝嗇】

〘名〙 (形動) 物惜しみをすること。しわいこと。また、そのさま。けち。〔文明本節用集(室町中)〕
※仮名草子・智恵鑑(1660)一「吝嗇(リンショク)といへるはつかふべき事にも財をおしみ、たくはへつまん事のみを願ひて、しはき事なり」 〔志‐曹伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通「吝嗇」の解説

【吝嗇】りんしよく

おしむ。〔三国志、魏、曹洪伝〕洪、家富めるも、性吝嗇なり。少(わか)き時、假求する(借金を申し込む)も(かな)はず、常に之れを恨む。

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