普及版 字通 「穣(漢字)」の読み・字形・画数・意味
穣
人名用漢字 18画
(旧字)穰
人名用漢字 22画
[字訓] ゆたか・みのる・みだれる
[説文解字]
[字形] 形声
旧字は穰に作り、襄(じよう)声。〔説文〕七上に「黍(しよれつ)已に治むるなり」とあって、黍(きび)の茎皮を去ったきびがらをいう。前条に「は黍穰なり」とみえる。字は豊穣の意に用いることが多く、〔説文〕の訓は本義としがたいように思う。〔詩、商頌、烈祖〕「天より康(福)をす 豐年穰穰たり」のような古い用例がある。
[訓義]
1. ゆたか、ゆたかにみのる。
2. さかんなさま、みだれるさま。
3. きびがら、よもぎ、くさ。
4. 禳と通じ、はらう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕穰 ニギハフ・ユタカナリ 〔字鏡集〕穰 ニギハフ・オホシ・ユタカナリ
[語系]
穰・・孃(嬢)・(醸)・壤(壌)njiangは同声。すべて豊盛の意がある。・・濃・niumはみな濃密の意があり、この両系の間に声義の関係がある。
[熟語]
穣衣▶・穣浩▶・穣歳▶・穣災▶・穣子▶・穣穣▶・穣田▶
[下接語]
飢穣・穣・凶穣・荒穣・浩穣・歳穣・黍穣・瑞穣・積穣・多穣・繁穣・富穣・福穣・豊穣
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報