日本大百科全書(ニッポニカ) 「穴水湾」の意味・わかりやすい解説 穴水湾あなみずわん 石川県鳳珠(ほうす)郡穴水町にある湾。能登半島(のとはんとう)の東岸にあり、七尾(ななお)北湾の一部である。リアス海岸で、波静かな女性的海岸美を示す。櫓(やぐら)によるボラ待ち漁が著名だが、現在では、ナマコ漁、カキ、ハマチ養殖などが行われる。沿岸の中居(なかい)は鋳物産地で栄えたが、左官出稼ぎに転じた。第二次世界大戦中は周辺の木材を利用して乙ヶ崎(おとがさき)で造船業もみられた。現在、ヨット、モーターボート基地、別荘地として開発されつつある。[矢ヶ崎孝雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例