空目を使う(読み)ソラメヲツカウ

デジタル大辞泉 「空目を使う」の意味・読み・例文・類語

空目そらめ使つか・う

上目で見る。上目使いをする。
「―・って暫く天井を見詰めながら」〈虚子俳諧師

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空目を使う」の意味・読み・例文・類語

そらめ【空目】 を 使(つか)

  1. 見て見ないふりをする。そらめづかいをする。
    1. [初出の実例]「いやさわらはは、みだい様の仰によりて参たり、りゃうじにあやまり、自をうらみ給ふな、かたがたと空めつかふていたりける」(出典:説経節・笠寺観音之本地(1691か)三)
  2. うわめで見る。そらめづかいをする。うわめづかいをする。
    1. [初出の実例]「余の顔を写生し始める。一寸空目(ソラメ)を使っては書き」(出典風流懺法(1907)〈高浜虚子横河)
  3. うつろな目つきをする。そらめづかいをする。
    1. [初出の実例]「あはを吐き頭をふり、そら目をつかい、頭面青く黒く」(出典:全九集(1566頃)三)

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