突抜・搗抜(読み)つきぬく

精選版 日本国語大辞典 「突抜・搗抜」の意味・読み・例文・類語

つき‐ぬ・く【突抜・搗抜】

[1] 〘他カ五(四)〙
[一] (突抜) 突いて、こちらからむこうまでとおす。つきとおす。つらぬく。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「世にも利(きき)たる芥子(からし)なれば、鼻から天窓(あたま)へ一たんに辛さがツンと突(ツキ)ぬく故」
[二] (搗抜)
① 餠(もち)などを十分に搗く。
浄瑠璃栬狩剣本地(1714)三「桑の杵(きね)は男を表し、柳の臼(うす)は女を表し、陰陽和合に搗ぬくもみぬく」
② 搗いてその底を破る。
[2] 〘自カ下二〙 ⇒つきぬける(突抜)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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