窮鼠かえって猫を噛む(読み)きゅうそかえってねこをかむ

精選版 日本国語大辞典 「窮鼠かえって猫を噛む」の意味・読み・例文・類語

きゅうそ【窮鼠】 かえって猫(ねこ)を=噛(か)む[=食(は)む]

  1. ( 追いつめられた鼠が猫にかみつく意 ) 弱い者でも絶体絶命の立場に追いつめられると往々にして強者に反撃する。必死の覚悟をきめれば、弱者も強者を苦しめる意のたとえ。
    1. [初出の実例]「越の兵は小勢なりといへ共志を一にして、而も遁れぬ所を知れり。『窮鼠(キウソ)(カヘッテ)(ネコヲカミ)、闘雀人を恐れず』といへり」(出典太平記(14C後)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android