覚悟(読み)カクゴ

デジタル大辞泉の解説

かく‐ご【覚悟】

[名](スル)
危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。「苦労は覚悟のうえだ」「断られるのは覚悟している」
仏語。迷いを脱し、真理を悟ること。
きたるべきつらい事態を避けられないものとして、あきらめること。観念すること。「もうこれまでだ、と覚悟する」
覚えること。記憶すること。
「時にあたりて本歌を―す」〈徒然・二三八〉
知ること。存知。
「郎従小庭に伺候の由、全く―仕らず」〈平家・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

かくご【覚悟】

( 名 ) スル
危険な状態や好ましくない結果を予想し、それに対応できるよう心構えをすること。 「決死の-」 「危険は-の上だ」 「 -はできている」
〘仏〙 悟りを開くこと。
知ること。 「郎従小庭に伺候の由、全く-仕らず/平家 1
覚えること。 「本歌を-す/徒然 238
観念すること。あきらめること。 「がつきめ、御意ぢや-せい/狂言・武悪」
[句項目] 覚悟の前

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

かく‐ご【覚悟】

〘名〙
① 迷いを去り、真実の道理をさとること。
※教行信証(1224)二「爾者、斯等覚悟、皆以安養浄刹之大利、仏願難思之至徳也」
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)三「群生を覚悟(カクゴ)(〈注〉いさいのいきものをサトラ)せんかために、一切を震動したまふ」 〔史記‐項羽本紀賛〕
② 悟ること。気がつくこと。
※江戸繁昌記(1832‐36)五「小可(〈注〉わたし)も也た先刻険く懐袋を抽んとす。幸に早く覚悟す」
③ あらかじめ心構えすること。心の用意。
※長門熊谷家文書‐建久六年(1195)二月九日・熊谷蓮生〈直実〉置文案「右参ケ条之外、依其身器量、可覚悟者也、仍置状如件」
※俳諧・去来抄(1702‐04)先師評「珍客なれば、ほ句は我なるべしと、兼而覚悟すべき事也」
④ あきらめること。観念すること。
※虎明本狂言・武悪(室町末‐近世初)「がつきめ御意じゃ、かくごせひ」
⑤ 記憶すること。おぼえること。また、修得すること。
※徒然草(1331頃)二三八「時にあたりて、本歌を覚悟す」

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