強者(読み)キョウシャ

精選版 日本国語大辞典 「強者」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゃキャウ‥【強者】

  1. 〘 名詞 〙 つよい者。剛者。⇔弱者
    1. [初出の実例]「唯だ強者に就て其武力を試みんと欲す」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉三)
    2. 「山嵐は might is right といふ英語を引いて説諭を加へたが、何だか要領を得ないから、聞き返して見たら強者の権利と云ふ意味ださうだ」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉四)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐趙策・孝成王〕

こわ‐ものこは‥【強者・剛者】

  1. 〘 名詞 〙 強い者。剛の者。すぐれた人物。また、油断のならないしたたか者。こわびと。
    1. [初出の実例]「広大正直のこころをもちて、ゆめゆめ千秋万歳のそらほめしたてまつらぬ無想のこは物の」(出典:吾妻鏡‐正治二年(1200)正月一〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「強者」の読み・字形・画数・意味

【強者】きよう(きやう)じや

つよい者。〔墨子、天志上〕強きを劫(おびや)かさず。貴は賤(いや)しきに傲らず。詐は愚を欺かず。

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