普及版 字通 「竇」の読み・字形・画数・意味


20画

[字音] トウ・トク
[字訓] あな・あなぐら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(いく)で、(とく)の省略形。に牘・犢(とく)の声がある。〔説文〕七下に「なり」とあり、〔礼記、月令〕に「竇窖(とうかう)をつ」というのは、円坑・方坑をつことをいう。ともにあなぐらの意に用いる。閨竇(けいとう)はくぐり戸、貧士の家をいう。

[訓義]
1. あな、まるいあな、あなぐら。
2. 穴を通す、通り穴、水ぐち。
3. くぐり戸、貧家。
4. (とく)と通じ、みぞ。

[古辞書の訓]
名義抄〕竇 アナ・サグル・ムナシ・イル

[語系]
竇・dokは同声。竇は円坑、は水を引く溝(とく)は匣櫃(こうき)(はこ)の類。jioは声義近く、門旁の小さなくぐりをいう。

[熟語]
竇逕・竇窖・竇
[下接語]
雲竇・嵌竇・巌竇・玉竇・狗竇・窟竇・圭竇・決竇・古竇・鑿竇・水竇石竇・塞竇・大竇・乳竇・破竇・幽竇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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