立ち重なる(読み)たちかさなる

精選版 日本国語大辞典 「立ち重なる」の意味・読み・例文・類語

たち‐かさな・る【立重】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 人などが大勢重なるようにいる。車などが重なるように立ち並ぶ。
    1. [初出の実例]「所もなくたちかさなりたるに」(出典:枕草子(10C終)二三七)
    2. 「二・三日も音のせぬ時、あまた立かさなりて見しに」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)四)
  3. (波や雲、霞などが)わきおこって幾重にも重なる。
    1. [初出の実例]「九重にたちかさなりて春がすみ風になみせそ花の匂ひを」(出典:散木奇歌集(1128頃)春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android