端気村(読み)はけむら

日本歴史地名大系 「端気村」の解説

端気村
はけむら

[現在地名]前橋市端気町

北西は小神明こじんめい村、西は上沖之郷かみおきのごう、南は桃木もものき川で下沖之郷、東は五代ごだい村。永禄八年(一五六五)七月晦日の北条高広安堵状(善勝寺文書)で村内善勝ぜんしよう寺は寺領を安堵されている。寛文郷帳に田方二二七石五斗余・畑方四二石八斗余とあり、「但松山雑木山在」と注記される。天明二年(一七八二)の前橋藩領村々明細(井田文書)によれば、田方一五町四反余・畑方一七町九反余、家数五〇、男九七・女一〇〇。明治一〇年(一八七七)頃の田反別二一町六反余・畑反別一四町八反余、民業は「男農桑業ノ者四十五戸、女養蚕製糸ヲ業トスル者八十人」で、牝馬三六、物産として「生糸其質可シ出来高千四百四十八貫目、前橋輸繭六十石、輸入繭百四十石、輸出生糸千四百四十八貫目、大凡前橋町ヘ輸送、製物生糸其質中ノ上製造高千四百四十八貫目」があり、地味は「其土質乾燥砂灰ノ如シ、中ノ下ヲ出ズ稲粱麦小麦可ナリ、粟蕎麦桑等モ宜シトスルニ足ラズ水利便ニタラズ」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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