端縫(読み)はしぬい

精選版 日本国語大辞典 「端縫」の意味・読み・例文・類語

はし‐ぬい‥ぬひ【端縫】

  1. 〘 名詞 〙 布の端を、ほつれを出さないように細く折り返して縫うこと。また、その部分。はぬい。
    1. [初出の実例]「下帯は、〈略〉端(ハシ)ぬひなきを賞翫とす」(出典評判記色道大鏡(1678)三)

は‐ぬい‥ぬひ【端縫】

  1. 〘 名詞 〙 布端のほつれを防ぐため、細く折り返して縫うこと。はしぬい。ふちぬい。
    1. [初出の実例]「女ひるつれづれなりけるに、はぬいといふ物して」(出典:古今著聞集(1254)一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の端縫の言及

【洗張り】より

…洗張りする和服は仕立てのときと反対の順序で縫目を解き,糸屑やごみを払ったのち裁目を縫いつなげて反物の状態に戻す。これを端縫(はぬい)という。板張りの場合には,端縫はしない。…

※「端縫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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