日本大百科全書(ニッポニカ) 「笠岡湾干拓地」の意味・わかりやすい解説 笠岡湾干拓地かさおかわんかんたくち 岡山県南西端、笠岡市の本土と神島(こうのしま)間の干拓地。近世に藩や民間の手で約300ヘクタールが新田開発され、1958年(昭和33)には国営事業として湾東部の富岡地区106ヘクタールが干拓され、ついで農林省直轄事業として水深5メートル以内の1807ヘクタールの水域で干拓が実施された。農地1187ヘクタール、工業用地460ヘクタール、港湾水域160ヘクタールの造成が予定されている。笠岡湾はカブトガニが生息し、国の天然記念物に指定されているが干拓地化で激減している。[由比浜省吾] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例