笠森村(読み)かさもりむら

日本歴史地名大系 「笠森村」の解説

笠森村
かさもりむら

[現在地名]長南町笠森

深沢ふかさわ村の西に位置し、西方は市原郡境となっている。天台宗の古刹笠森寺があり、同寺の応永三四年(一四二七)銘の鰐口に上総国刑部おさかべ郡大悲山笠森寺と記される。なお笠森寺は埴生はぶ郡域で、笠森村としてはのち長柄ながら郡に属したというが(上総国町村誌)未詳。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高一三二石。寛文五年(一六六五)の朱印状(御朱印帳)には埴生郡笠森郷之内二〇石とあり、天正一九年(一五九一)以来観音堂(笠森寺)領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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