笠椎村(読み)かさじいむら

日本歴史地名大系 「笠椎村」の解説

笠椎村
かさじいむら

[現在地名]伊万里市南波多町みなみはたちよう笠椎

国見くにみ岳の北、一〇〇メートル台の丘陵地、中央を笠椎川が西流。正保絵図に村名がみえる。

「唐津拾風土記抄」に、「此処鬼子城より見るに笠山と申す処に当り、下松浦海道故に、為堅小士三十人頭取狩野助之進、中園岩記両人被召置たり、かさ士と云ふ、今の郷組の事、村は井手飛騨守知行所にて、井手頭井手頭と申来る。波多殿笠士と居処を飛騨守へ被給ゆへ、井手領と云ふ、狩野、中園両人は直参にて笠士ら頭人也。仍て笠士居かさしいと可申由波多殿より命也。其時より名初る、其傍の峯に番所ある処は士居峯と云ふ、今焼物窯あり、椎峯焼と云ふ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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