笹紅(読み)ささべに

精選版 日本国語大辞典 「笹紅」の意味・読み・例文・類語

ささ‐べに【笹紅】

〘名〙 笹色のべに。青や紫の光沢の混じるべに。
唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉四「笹紅などは時代遅れで、白粉も淡く、どちらかと云へば、つつましいうちに生地肉体美を示すのがモダンだと」

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デジタル大辞泉 「笹紅」の意味・読み・例文・類語

ささ‐べに【×笹紅】

笹色の紅。

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世界大百科事典(旧版)内の笹紅の言及

【口紅】より

…18世紀の末ころからは町娘にも紅を濃く塗るのが流行したが,高価なため下地に墨を塗り,その上から紅を塗って同じ化粧効果を生む工夫がされた。これは笹紅(ささべに)(笹色紅)とよばれて上方で流行し,江戸に入ったが,江戸では19世紀の中ごろからすたれ,上方では20世紀の初めころまで続いていた。 1856年には合成染料がドイツのパーキンによって発見されたが,口紅に使われだしたのは20世紀に入ってからであろう。…

※「笹紅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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