笹葉遍羅(読み)ささのはべら

精選版 日本国語大辞典 「笹葉遍羅」の意味・読み・例文・類語

ささのは‐べら【笹葉遍羅】

  1. 〘 名詞 〙 ベラ科の海産魚。全長二五センチメートルに達する。体はやや側扁し、吻(ふん)がややとがる。雌性先熟型の性転換をし、体色は雌雄で異なる。雌はアカベラと呼ばれ、帯赤色で、頭部背面に幅の狭い黒色縞があり、背びれの基部に二列の帯黄白色斑が並ぶ。雄はアオベラとも呼ばれ、体色が緑青色で、頭部に黄赤色の網目模様があり、背に黒褐色の縦帯がある。ベラ類の中では美味で、煮付けなどにする。本州中部以南の海藻の多い岩礁付近にすむ。ひめぎぞ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android