笹鳴き(読み)ササナキ

デジタル大辞泉 「笹鳴き」の意味・読み・例文・類語

ささ‐なき【×笹鳴き/小鳴き】

冬、ウグイス茂みの中などでチャッチャッと鳴くこと。また、その鳴き方。 冬》藪鶯やぶうぐいす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「笹鳴き」の意味・読み・例文・類語

ささ‐なき【笹鳴・小鳴】

  1. 〘 名詞 〙 冬、鶯(うぐいす)の子がまだ声が整わず舌鼓を打つようにチチと鳴くこと。また、その鳴き声。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「鶯の子〈略〉笹鳴と云へば子の字に及ばず勿論冬也」(出典:俳諧・俳諧小筌(1794)一〇月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の笹鳴きの言及

【ウグイス(鶯)】より

…姿を見せることは少なく,やぶ中をチャッ,チャッという声を出しながら移動していく。この声を〈笹(ささ)鳴き〉,このウグイスを〈やぶウグイス〉と呼ぶことがある。また谷から谷にひびき渡るように鋭くキキキキキッキョキッキョと鳴くのは〈谷渡り〉といわれる。…

【地鳴き】より

さえずりは普通繁殖期にしか出されないが,地鳴きは一年を通じて出される。ウグイスではホーホケキョがさえずり,チャッチャッが地鳴き(この鳥の場合は特別に〈笹鳴き〉とも言われる)。地鳴きは,個体間の居場所の確認,警戒,威嚇,争いなどに使われる。…

※「笹鳴き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android