筋繊維(読み)きんせんい

精選版 日本国語大辞典 「筋繊維」の意味・読み・例文・類語

きん‐せんい‥センヰ【筋繊維】

  1. 〘 名詞 〙 動物筋肉組織をつくっている繊維状の細胞。内部に収縮性のある筋原繊維を含み、神経からの刺激によって収縮する。形状性質によって、横紋のある横紋筋、それがみられない平滑筋とに分ける。筋肉繊維。〔解剖辞書(1875)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の筋繊維の言及

【筋肉】より

…生物体を構成する細胞は原則として,筋細胞に限らず,すべて収縮性を有するが,そのうちとくに収縮によって体の運動を起こすことを主目的とした細胞を筋細胞muscle cellという(図1)。筋細胞の多くは細長い繊維状で,したがって筋細胞のことを筋繊維muscle fiberともいう。筋肉はすべて中胚葉から発生するが,瞳孔括約筋や皮膚の立毛筋は外胚葉に由来する。…

【骨格筋】より

…横紋を有すること,自由意志によって収縮と緊張を起こしうることが特色である。 それぞれの筋細胞は直径20~100μm,長さ数cmの細長い細胞で繊維状を呈するので筋繊維ともよばれる。全長にわたり数多くの核をもっている。…

【組織】より

… 筋組織は収縮運動を目的として分化した筋細胞からなる。筋細胞は全体として細長い繊維状の外形をとるので,筋繊維とよばれる。筋肉は形態から横紋筋と平滑筋に分けられ,横紋筋は一般に強力で迅速な収縮と緊張を行い,平滑筋はゆるやかな収縮と緊張にあずかる。…

※「筋繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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